2021年の自民党総裁選に出馬し、新総理となった岸田文雄さん。
様々なメディアにも登場する為、政策だけでなくその評判や人気に注目が集まっています。
日本のトップ政治家として、岸田文雄さんがどんな人でどんな性格なのか世間の関心も高いようです。
こちらの記事では岸田文雄さんの評判や人気、そして性格や人柄についてをまとめてみましたので、最後まで是非ご覧ください。
Contents(目次)
岸田文雄のプロフィール
まず簡単な岸田文雄さんのプロフィールを見てみましょう。

出典:@fumio_kishida
- 生年月日:1957年7月29日(64歳)
- 身長:173cm
- 出身校:早稲田大学法学部
祖父から数えて3代目の世襲議員である岸田文雄さん。
大学を卒業後、長銀に5年間勤務し父・文武さんの秘書を経て衆議院議員に。
2001年に初めて文部科学副大臣に任命されてからは、外務大臣など様々な政府の要職に就いて活躍する現職の衆議院議員です。
▼岸田文雄さんの華々しい学歴・経歴や美しすぎる奥様はこれらの記事で詳しくまとめています!


岸田文雄の評判や人気は?堅実さが人気の理由!
では早速、岸田文雄さんの評判や人気について見ていきましょう。
岸田文雄の評判は『良き常識人』『堅実の人』!
岸田文雄さんの政治家としての評判に『良き常識人』『堅実の人』であるという評価があります。
多くの人から、温厚、良き常識人と評価を受けている。(中略)仕事面については「物静かで堅実」という評価をされていることが多い。
(引用:『Japan In-depth』 2020年9月14日)
文春オンラインでの池上彰さんの連載『WEB 悪魔の辞典』(2018年8月15日掲載)でも「自民党の有力議員の中ではとても常識人」と評されています。
外務大臣等をされていた時も、記者会見等での”失言”が少ないなど、「そつのない人」との評価が多いようです。
「記者に『最も失言しない政治家は誰か』と問うと多くの記者が岸田の名を挙げる」
(引用:『FK翔』2014年)
『ハト派』である岸田文雄さんは、高校時代に野球に打ち込んだ経験から「チームプレー」を大切にしているとの事。
強硬手段をとらず、相手と協調しつつ事を収めようとする立場をとる人々(引用:広辞苑)
チームプレーを大切にし、リーダーとして特に力を入れているのは『聞く力』。
SNSでは『#岸田BOX』のハッシュタグで国民から意見を募り、リプライで答える等、気さくな印象もあります。
またYouTubeのライブ配信では、視聴者からの質問「バナナはおやつに入りますか?」という質問に真剣に答える姿が好評です。

バナナについて力説する岸田文雄さん/出典:時事ドットコム
2021年9月11日配信の『中國新聞デジタル』では、岸田文雄さん自身も自らの長所を「聞く力とチーム力だ」と評価。
「山積する課題に取り組むため「国民の協力を引き出せるリーダー」をめざす」と主張するように他人の協力の重要性を理解しているし、そのためには「聞くこと」の重要性を示しているのだろう。(引用:『Japan In-depth』 2020年9月14日)
政策としては、「格差解消」やライフワークとしての「核廃絶」などを掲げている岸田文雄さん。
しかし真面目で堅実である事から、「地味」「優柔不断」「つまらない」などの評価を受ける事もあるよう。
「話のつまらなさには定評があり、取材した記者の誰もが音を上げる。派閥パーティーの打ち上げの際、女性秘書たちが『岸田さんと同じテーブルになると会話が続かない』とこぼしていたこともありました」(「週刊文春」 2017年8月10日号)
そつがないものの、政治家として派手なパフォーマンスもないので、そうした評価となるようです。
前述の池上彰『WEB 悪魔の辞典』でも「良き常識人では権力闘争に勝てない」と評されており、良い点でありながら、政治家としては難点でもあるという事がわかります。
ご自身もそうした評価は理解しているようで、2021年9月9日配信の『FRIDAY DIGITAL』のインタビューでは「政治家として派手さがなく、言うことが面白くない、線が細いと言われています。」と答えています。
その上で「それも仕方ない、これが私自身なんですから。」と答え、「奇を衒わないで、正直で誠実にやっていくことが岸田政治」と続けていました。
押しの強さがない分「頼りない」「面白みがない」との意見もある一方、「堅実さ」を評価する声もある様ですね。


周りの言葉に耳を傾ける『聞く力』を前面に押し出し、『正直』『誠実さ』がウリだという岸田文雄さんの政治家としての姿勢に、評価が分かれているようです。
岸田文雄の人気は上がってきた?
常識人で堅実である半面、「優柔不断」との批判もある岸田文雄さんですが、実は「人気が上がってきた」とも言われています。
2020年の総裁選では300票の大差で2位という結果に終わった岸田文雄さん。
しかしその後、周囲からは「岸田は変わった」と評される事が多かったそうです。
顔を紅潮させながら政治理念や政策を語り、討論でみずからへの質問が少ないと、怒りをあらわにして割り込むように発言した。いずれもこれまで目にしたことのない姿だった。
(引用:『NHK政治マガジン』 2020年10月21日)
秘書である岸田文雄さんの長男も、「総裁選挙って人を変えるんですね」と記者に語ったそう。
様々なメディアでも、岸田文雄さんが”生まれ変わった”様子を取り上げています。
総裁選で敗戦してから練りに練ってきた政策集を見ても一味違います。ご自身が大きく変わられたことと、恐らくは前回とブレーンが変わったのか、若返ったのでしょう。
(引用:『DIAMOND online』2021年9月14日)
上で引用した記事の中で、岸田文雄さん本人も『殻を破る事が出来た』と自身を評価していました。
今までは「弱腰」「つまらない」等と、メディアではマイナスイメージで書かれる事の多かった岸田文雄さん。
しかし二度目の総裁選では「力強さが出てきた」「話し方も変わった」等と注目されています。
2021年9月20日配信の『東洋経済オンライン』では、岸田文雄さんの話し方について、こんな所が変わったと指摘。
- 「えー」、「あー」などの言葉が劇的に減っている
- 「言葉の繰り返し」が減っている
- 国民の声をしたためた「ノート」など小道具を見せるなど、演出をしている
- 言葉に力を込め、「言い切って」いる
- 「3つの政策」「3つの約束」など、要点を絞り、「わかりやすく伝えよう」という工夫が見られる
プロの指導や戦略会議を経て、こうしたポイントを変えた事で、「力強さ」を演出。
「頼りない」イメージからの脱却を図っているようです。
しかし、世論調査での人気はイマ一つという側面も。
以下は、日本経済新聞社・朝日新聞社・毎日新聞社がそれぞれ行った「誰が次の総裁にふさわしいか/なってほしいか」を聞いた世論調査の結果です。
河野太郎 27%
石破茂 17%
岸田文雄 14%
高市早苗 7%
野田聖子 -%
河野太郎 33%
石破茂 16%
岸田文雄 14%
高市早苗 8%
野田聖子 3%
河野太郎 43%
高市早苗 15%
岸田文雄 13%
野田聖子 6%
石破茂 -%
※石破さんは2021年9月14日に出馬見送りを表明、野田さんは16日に出馬を表明したため、調査の日程によって数字が出ていません。
こうしてみると、岸田文雄さんの国民からの人気は3位と安定はしているものの、『ダントツの人気』とは言えないようです。
原因としては”知名度”と”コミュ力”が挙げられるかもしれません。
河野太郎さんは”エゴサの鬼”として以前から有名で、Twitter上でもフォロワーと気さくにやり取りするなど、ネット上でもかなりの知名度がありました。
そして調査結果からもわかる通り、18日には高市早苗さんの人気が上昇、Twitterのフォロワー数を急激に増やし、ネット上では河野太郎さんの人気を超える勢いです。
2021年9月15日の東洋経済オンラインではその理由として高市さんの”コミュ力”を上げていました。
こうした”知名度”や”コミュ力”が岸田文雄さんにはやや欠けているという事なのでしょう。
そこを乗り越えアピール出来ると、岸田文雄さんの人気はもっと上がるのかもしれませんね。

出典:@kishida230
外務相時代には、当時の米大統領であるオバマさんの広島訪問・核廃絶宣言を実現するなど、堅実な功績を上げている岸田文雄さん。
いずれにしても日本の政治家のトップとしての実力はあるはず。
「分断から協調へ」との信念を掲げ、バランスを重視する岸田政治。
「バランスが大切。謙虚さを忘れた権力は独裁になる」との発言が示すように、新たなリーダー像を提示してくれるかもしれない。まわりと協調するいい人・協調型リーダーというのも新たな時代に求められているのかもしれない。(引用:『Japan in-depth』2020年9月14日)
派手さはないものの、誠実で堅実なリーダーになりそうです。
岸田文雄はどんな人?性格は『穏やかないい人』
では岸田文雄さんはどんな人かというと、まず最初に上がるのが『穏やかないい人』だという事。
第一に、いいひと。これは高校OBや政治関係者から多く聞いた言葉である。穏やかな人柄、まじめな人間性とのこと。ここまで他人に言われるのだからよほどであろうと思った。
(引用:『Japan in-depth』2020年9月14日)
”真面目”である事は、政治に取り組む姿勢からも間違いありません。
また、誰に対しても丁寧に接すると定評がある様です。
若手議員でもきちんと挨拶をするほど、「腰の低い」人といった評判が聞こえてきます。
(引用:『東洋経済オンライン』 2021年9月20日)
2013年5月27日配信のニコニコ生放送『山本一太の直滑降ストリーム』にゲスト出演した際にも、参議院議員である山本さんから「いつも低い姿勢がまたいい」と言われていました。
放送中に視聴者へのアンケートで岸田文雄さんのイメージを4択で選んでもらった時も、『ミスタージェントルマン』が半数を超えるなど、優しいイメージが定評のよう。
とにかく「紳士的」「いい人」という声が各方面から聞こえてきます。
岸田文雄さんの著書『岸田ビジョン-分断から協調へ-』には、「誰かがミスをしてもみなでカバーすればいい」とある通り、チームワークを大切にするリーダーである様です。

出典:東京新聞
同じく著書では、幼い頃に暮らしたニューヨークで、アジア人である自分への差別を経験。
また5年間務めた長期信用銀行では、地方企業の経営の厳しさを目の当たりにしたそうです。
そうした経験から人の痛みを知り、「穏やか」「いい人」と言われる性格となり、岸田文雄さんが重要視する『聞く力』に繋がったのかもしれませんね。
穏やかな性格ながら、酒豪である事も知られており、外務相時代はロシアの外相と競い合ってお酒を酌み交わした事もあるそう。(『岸田ビジョン』より)

握手を交わす岸田文雄さん(左)とロシアのラヴロフ外相/出典:外務省
2020年の総裁選から親しみやすさを前面に押し出し、公式に『キッシー』の愛称を使うようになった岸田文雄さん。
プライベートでは奥様と仲が良く、インスタやTwitterでは仲睦まじい姿が上がる事も。

出典:@fumio_kishida
奥様の裕子さんは地元広島での活動をされており、岸田文雄さんは2020年8月に日テレの独占取材を受けた時点では、息子さんと議員宿舎で3人暮らしをしています。
ご家庭では食材の買出し・皿洗いを担当しているとの事。

出典:日テレNews24
『政治家』と聞くと、庶民とかけ離れたイメージがありますが、こうしてみると『普通の仲良し家族のお父さん』と言った感じですね。
穏やかでいい人/紳士的/真面目/腰が低い/チームワークを大切にする/酒豪/家庭的/良き父
まとめ
様々な要職に就く政治家・岸田文雄さんの評判や人気、そして性格とどんな人なのかをまとめてみました。
調べてみると、真面目で温厚な性格ながら、近頃は力強さも出てきたと評される事が多いのが分かりました。
外務大臣時代の功績やこれまでの堅実な政策を見ると、今後もリーダーとして日本を良い方向へ導いていってくれる事を切に願いたいです!