旅のおわり世界のはじまり

COMMENT - コメント

蓮實重彥(映画評論家)

新しい、まったく新しい黒沢清を発見できて、幸福でした。

北川れい子(映画評論家)

彼女が異郷の地ウズベキスタンで見つけたのは、自分自身へのチャレンジ。
囲われていたヤギへの思いが彼女の背中を押し、
そして無限に広がる世界と出会う。
黒沢清監督と前田敦子の慎ましくも大胆な冒険にただベタ惚れ。

光石 研(俳優)

葉子は歩き、走る。屈み、救い、また走る!
ウズベキスタン・アドベンチャー・ムービー!
ラストの歌声に、思わずブラボー!大傑作です!

洞口依子(女優)

映画監督からの愛を受けて煌き誕生したヒロイン。
その瞬間はいつだって新鮮で幸せに満ち溢れている。
それだけで、泣けてくる。
迷いこんだり、追われたり、
「世界」という曖昧な風景の中で、
世界中の孤独を背負ったようなヒロインが行ったり来たり。
あちこちにカメラを向けフレームにおさめるその様子は実に愉し気。
まさにブレない黒沢清監督を感じずにはいられません。

濱口竜介(映画監督)

前田敦子と映画の完全一致。
女優を見つめる監督の視線が、彼女を映画そのものにする。
その大胆さは活気を、危うさはサスペンスを映画に与える。
恥ずかしながらこんなに凛々しく、美しい人だとは今まで知らなかった。

瀬田なつき(映画監督)

ちょっと不満そうな顔、無防備に伸びた華奢な足、
前田敦子が、映画の中を闊歩する。
気がつくと、彼女に釘付けで、小さな異国の出来事は、
驚き溢れる大冒険になっている。
どこか不穏。なのに爽快。そして軽やか。やっぱり凄いです。

鶴岡慧子(監督)

前田敦子さんが黒沢監督の狙いを全身で引き受けていて、圧倒される。
彼女の彷徨う頼りない脚が、わたしの足裏まで感覚を届け、
見知らぬ土地へ誘(いざな)う。
こんなヒロインに、久々に会った気がした。

松江哲明(ドキュメンタリー監督)

日本から世界を撮り続けてきた黒沢監督が、異国を舞台にこの国を描く。
映画にはまだこんな表現あったのか、という驚きと共に。

松本花奈(映像作家)

私はウズベキスタンに行ったことはないし、夢は歌手でもない。葉子と重なる境遇は何一つないのに、それでも何故だか自分ごとのようにのめり込んで見入ってしまいました。圧巻のラストシーンは直接的なハッピーエンドではないかもしれないけれど、強くて美しくて・・・気がつくと安堵の涙が溢れていました。

はっとりかんな(イラストレーター)

葉子のどこか不満げで何かを諦めた様な無機質な表情が、
異国の地での様々な出会いによって変化していく。
ウズベキスタンの色鮮やかなバザールの光景と壮大な山々が気持ち良く、
観ているこちらも心が解放されました。葉子の歌う「愛の讃歌」必聴です!

はあちゅう(ブロガー・作家)

どんなに目の前に大きな世界が広がっていても、
自分の心が閉じていたら何も見えない。
この映画を見ながら、私の心は世界に向かって、
果たして開いているだろうか?と自問自答しました。

平松可奈子(タレント、ファッションプロデューサー)

「旅のおわり世界のはじまり」というタイトル通り、
前田敦子さん演じる葉子と一緒に旅をして人生とは?幸せとは?
と自問自答しながら見ていたら、自然と涙が溢れていました。
ずっと葉子を追うカメラはドキュメンタリーを観ているようで
リアルな日常の中での心が少しずつ震えていく感じがくせになりました。
この映画を観終わったあと、皆さんの世界もきっと違う世界に見えているはずです。

奥浜レイラ(音楽・映画パーソナリティー)

納得して始めたつもりでも、自分の心と足並みが揃わない。
興味があるのに、他者との繋がり方が分からない苛立ちと拒絶反応。
他人ごとと思えない葉子の表情に不安になりながら、
彼女が歌う「愛の賛歌」の力強さに背中を押され、
自分が作った壁をひとつ壊してみようと決意した。

折田侑駿(文筆家)

見る/見られる、撮る/撮られる、演じる/演じない、
ここ/どこか、私/私じゃない誰か……と、
本作は二項対立することがらへの問いかけが延々と続いていく。
この映画という「旅」をおえてこそ、「世界のはじまり」は訪れるように思える。

渥美志保(映画ライター)

自分が思い描いた夢を実現する人と、置かれた場所で花開く人は、
正反対のように思えてある意味では同じなのかもしれない。
「ここではないどこか」を求める人と、どこに行ってもダメな人が同じであるように。
要するに、今いる場所に、今あるものに、どれだけ心を開けるか。
私の場合、それを教えてくれるのは「旅」と「映画」だ。
まずはみなさん、この映画の「ヤギ」のエピソードの唐突に試されて下さい。

松村果奈(映画.com)

お茶の間で愛された元国民的アイドルをずいぶん遠くに連れて行った黒沢清監督。
たったひとりで未知の世界、そして自己と対峙する姿を見たら、
みんなもう“あっちゃん”なんて気やすく呼べません。
黒沢監督に、こんなチャーミングな傑作を撮らせてしまう女優、前田敦子さんはすごい。

石井百合子(シネマトゥデイ)

黒沢清監督が捉えた魅惑のウズベキスタン。
そこで走り、迷い、泣き、そして歌う前田敦子。
どこからどこまでが演技なのか? 圧倒的な存在感と表情に胸がアツくなる。

中谷祐介(ぴあ)

これまでの黒沢清作品が描いてきたように、私たちの世界はささいなことで瞬時に終わってしまう。しかし、先へ進めば、旅を続ければ、いつか新しい世界がはじまる。はじまってしまう。私たちは旅のおわりまで進み続けられるだろうか?

原田プリスキン(豆魚雷/TORCH TORCH アートディレクター)

前田敦子の不機嫌で孤独なたたずまいが、
「異国をさまよう緊張と不安」をリアルに描く。
しかしかつて彼女が解放した“それ”が再び姿を現した瞬間
彼女は歌い、映画は解放へ突き抜ける。
その圧倒的カタルシス!

※順不同・敬称略

6月14日(金)全国ロードショー

前田敦子 染谷将太 柄本時生 アディズ・ラジャボフ / 加瀬 亮  監督・脚本:黒沢 清  製作:坂本敏明 水野詠子 太田和宏 宮崎伸夫 吉野達也 山本 浩 フルカット・ゾキロフ  プロデューサー:水野詠子 ジェイソン・グレイ 西ヶ谷寿一 アソシエイトプロデューサー:西宮由貴  協力プロデューサー:森山 敦 山口幸彦 飯田雅裕 ラインプロデューサー:飯塚信弘 音楽:林 祐介 撮影:芦澤明子 照明:永田英則 美術:安宅紀史 録音:渡辺真司 VE&DIT:鏡原圭吾 編集:髙橋幸一  スタイリスト:纐纈春樹 ヘアメイク:HAMA 音楽プロデューサー:和田 亨 音響効果:柴崎憲治  スクリプター:柳沼由加里 助監督:海野 敦 制作担当:相良 晶  製作:「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会 制作:東京テアトル ローデッド・フィルムズ  制作プロダクション:ジャンゴフィルム 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際共同製作映画)  特別協力:ウズベキスタン国家観光発展委員会 配給・宣伝:東京テアトル  2019年/日本・ウズベキスタン・カタール/120分/5.1ch/シネスコ/カラー/デジタル  ©2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

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