SNSでも話題となった平庫ワカ著の大人気ロマンシスストーリー『マイ・ブロークン・マリコ』の実写映画化が、タナダユキ監督作品として2022年秋・公開決定されました。
そこで今回は映画化にむけて、気になる『マイ・ブロークン・マリコ』のあらすじを結末までネタバレを含めてご紹介!
また噂のラストシーンについての考察もまとめてみましたので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
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Contents(目次)
『マイ・ブロークン・マリコ』とは?
『マイ・ブロークン・マリコ』は平庫ワカ著の漫画作品です。
2019年7月16日からwebコミック誌『COMIC BRIDGE online』で連載開始されるやいなや、Twitterでは毎話公開と同時に数千リツイートされてトレンド入りするほどの話題となりました。
2020年1月8日には発売された単行本が即重版決定という、無名の漫画家の初単行本作品としては異例の快挙を遂げています。
また「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位などにもランクインし、2021年には文化庁主催のメディア芸術祭マンガ部門で新人賞に輝くなど多くの注目を浴びています。
2020年8月の段階で翻訳版・電子書籍合わせた売り上げは10万部を突破!大ベストセラーとなりました。
主人公である26歳のOLが自殺してしまった親友の遺骨を奪還し逃避行をするお話で、その常軌を逸した行動や、回想されるお互いの過去などから、女性同士の『共依存』を感じさせる衝撃的なロマンシスストーリーとなっています。
ロマンシスとは?
語源はロマンス+シスターフッド(女性の連帯や絆を表わしている単語)。
女性同士の共依存・確執・バディ関係を表わす言葉として近年出現した造語。対義語として男性の同概念を表わす『ブロマンス』がある。
『マイ・ブロークン・マリコ』映画化決定!!主人公・シイノ役は?
かなり濃厚な女性同士の関係を描く『マイ・ブロークン・マリコ』。
2022年1月21日、主人公となる26歳OL・シイノトモヨ役が発表されました。
見事シイノを射止めたのは永野芽郁さん。

・本名:永野 芽郁(ながの めい)
・生年月日:1999年9月24日(22歳)
・出身地:東京都
・主な出演作品
【ドラマ】:『半分、青い。』『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』『真田丸』『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』
【映画】:『ミックス。』『仮面病棟』『そしてバトンは、渡された』
ドラマや映画・CMなどでも活躍されている人気上昇中の若手女優です。
2009年、子役としてデビューされてからはNHKの大河ドラマや、朝の連続テレビ小説などにも出演されている実力派です。
受賞歴も数多くあり、2019年『エランドール賞 』新人賞、2022年には『第45回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞』に選ばれています。
透明感のある雰囲気や、目を奪われるほどの整った容姿も人気の理由ですが、やはり注目はその演技の幅!
心の闇を表情一つで魅せた『真田丸』の千姫や、感情移入型の熱演を魅せた『そして、バトンは渡された』。映画『ミックス。』では主人公の彼氏を寝取る、裏表のある卓球界のアイドル・小笠原愛莉役を小憎らしく演じるなど、役によって様々に変わる演技は高く評価されています。
漫画『マイ・ブロークン・マリコ』登場人物一覧表
では永野芽郁さん演じる主人公・シイノトモヨとはどのようなキャラクターなのでしょうか?またその他の登場人物はどのような面々なのでしょうか?
ここからは『マイ・ブロークン・マリコ』の登場人物を各キャラクターの印象的なセリフとともに紹介してみましょう。
シイノトモヨ
本作の主人公。ちょっと怪しいグレーな企業に勤めるOL、26歳。
ガラ・言葉遣いが悪く、愛煙家。やさぐれハードボイルドな雰囲気を醸し出す。
マリコとは小学校からの同級生。お互いを『マリコ』『シイちゃん』と呼び合う仲。
マリコが自殺したと聞いて、マリコの遺骨を肉親から奪還。逃避行をはじめる。
『テメエに!!弔われたって!!白々しくてヘドが出ンだよぉ!!!』
イカガワ・マリコ
主人公・シイノの同級生。父親のからの虐待や彼氏からの暴力の末、26歳のある日、自宅のベランダから飛び降り自らの命を絶つ。
学生時代から度々シイノに手紙を送る。
リストカットなど自傷行為をおこない、都度シイノに止められていた。
『そうだよ、わたしぶっ壊れてるの』
マキオ
シイノがマリコとの逃避行先に選んだ『まりがおか岬』で出会った青年。
シイノがひったくりにあった際に、シイノに5,000円を恵む。
名乗るほどの者ではない、と言ってはいるが「ナリタ商店のマキオ」くんであることをなぜか知られる。
釣りが趣味らしい。
『大丈夫に……見えますね…』
マリコの父
マリコの生母が家を出てから、マリコに対し暴力を振るうなど奴隷同然の扱いをおこなうようになった。
高校生になると暴力だけではなく性的虐待をおこなっていた鬼畜。
現在はキョウコと再婚している。
『娘の仏壇にッてめえ……ッ』
キョウコ
マリコの父親の再婚相手。シイノ曰く『いい人』
『やだわ…あなたみたいな若い子見てると上京したての苦労思いだしそう
漫画『マイ・ブロークン・マリコ』あらすじ
漫画『マイ・ブロークン・マリコ』は全部で4話にわかれています。
第1話『エスケープ』
第2話『レッツ・ゴー・ハワイ』
第3話『リメンバー・ミー』
第4話『フリーフォール』
ではそれぞれのあらすじを、キャラクターのセリフを含むネタバレありでご紹介します。
第1話『エスケープ』
主人公・シイノトモヨ(26歳)は仕事での外回り中、昼食をとるために入った食堂で幼なじみの親友・イカガワマリコが自室のベランダから飛び降り自殺をしたことをテレビの報道で知る。それも大量の睡眠薬を服用して。
『あたし達先週遊んだばっか…』
なのになぜ?
上の空のまま先週のマリコの様子を思い出すシイノ。しかしマリコは明るく元気にふるまっており、自殺をするような様子ではなかった。
以前から深刻な問題に悩まされ、心の病を患ってはいたもののマリコは立ち直っているものだとおもっていたのだ。
気もそぞろなシイノは午後に予定していた外回りをエスケープし直帰する。
『誤報じゃないのかよ』
マリコに電話をかけ、ラインをおくるシイノ。しかしマリコからの返信も既読もつかない。
苛立ちと不安の中思い出すのはマリコと出会った頃のことだった。
中学校の屋上で煙草をふかしていたシイノに近づいてきたマリコは、顔に大きな痣をつくり目を潤ませていた――。
マリコのひどく腫らした顔を思い出したシイノは、腕で顔を覆って天井を仰ぐ。
翌日出社したシイノは、外回りをエスケープしたとして上司に嫌みを言われるが、シイノの心はそれどころではない。
親友のマリコがしっかりと弔ってもらえるのか?告別式はあるのか?そのことで頭がいっぱいだ。
なぜなら、マリコは幼い頃より実父に激しい虐待をうけていたため、実父がしっかりとした葬儀をおこなうとは到底おもえないからだ。
『また何もしてやれないの…あたしは』
肩を落とすシイノ。しかしその脳裏に一つの言葉が浮かぶ。
『遺骨…』
今からでも死んだマリコのためにできること。それは鬼畜親父の代わりにシイノがマリコをしっかりと弔ってあげること。
虐待して自殺にまで追い込んだ父親に今更弔われても、マリコはちっとも嬉しくないだろう。
刺違えても、鬼畜親父からマリコの遺骨を奪ってやる!
シイノはマリコの遺骨の奪還を心に決めると、台所から包丁を持ち出し一路マリコの家へ。
セールスに来たと嘘をついたシイノを出迎えたのは再婚相手のキョウコだった。
なんとか部屋に入れてもらうために、シイノは日頃から培ってきた営業トークを始める。
シイノの必死さに情を移したキョウコはシイノを部屋の中へ誘う。
部屋へ通されながらシイノはぼんやりとマリコの姿を思い出していた。それは高校時代のマリコの姿と、顔を腫らしたマリコがシイノに告げた衝撃的な言葉――
『お父さんわたしに”手ぇ出しちゃったんだ”って』
部屋へ通されたシイノの目に入ってきたのは、一筋の煙を上げる線香と、仏壇の前で手を合わせ拝む父親の姿。そしてマリコの遺骨だった。
咄嗟に遺骨に手を出し、仏壇を破壊するシイノ。その姿に唖然とするも父親は突然現れた謎の女に怒りをぶち当てる。
『娘の仏壇にッてめぇ……ッ、何てことしやがる!!』
シイノの腹を何度となく蹴り上げ、髪の毛をひっぱり暴力を振るう父親。
シイノは護身用に持ってきた包丁を取り出し、父親の手を切りつけると啖呵をきる。
『こッ!!高校性のときッ……実の娘を強姦したテメェに、中学生だった実の娘を奴隷扱いしてやがったテメェに!小学生だった実の娘から母親奪ったテメェっ!!テメェに!!弔われたって!!白々しくてヘドが出ンだよォ!!!』
遺骨を父親から奪還したシイノは2階にあった部屋のベランダから飛び降りた。
そしてマリコの遺骨を抱えたまま一目散に走り去る――後ろから聞こえてくるキョウコの父親を責め立てる声を後にして。
第2話『レッツ・ゴー・ハワイ』
マリコの遺骨を抱え走りながら、シイノは学生時代にマリコからもらったたくさんの手紙のことを思い出していた。
家に着いたシイノは、マリコの父親が自分の家を割り出す前にと、マリコからもらったたくさんの手紙や通帳などをリュックに詰め、マリコと昔かわした約束”ふたりで海へいく”ことを実行しようと家を出る。
行き先も決めぬまま出てきたシイノは、自分の憧れである”ハワイ”を思うが、それはマリコの行きたい場所ではない。
『あーあァ!直接聞けたら楽なんだけどね~』
マリコにラインをおくるシイノ。しかしラインは既読にならない。
『どこ行きゃいいの…』
空しくなり、涙を流しながら頭をかかえるシイノ。脳裏に浮かぶのは在りし日のマリコの姿。
その姿がシイノに話しかける。
『”まりがおか岬”だって!行きたいねぇ!』
はっとするシイノ。これでマリコとの逃避行先が決まった。
『まりがおか岬っ!!あったなそんなの…』
シイノは嬉しそうに駆け出すと、深夜バス乗り場へと向かう。
バスの中でマリコからもらった手紙を大切に読み返すシイノ。それはまるでマリコを抱きしめているかのように――。
第3話『リメンバー・ミー』
深夜バスに揺られ10時間。目的地のある街に着いたシイノは食堂で二人分の食事を注文する。シイノ自身のものと、そしてマリコの分。
シイノは二人分の食事をすべて平らげると”まりがおか岬”を目指す。
岬へ向かうバスの中でも思うはマリコのことだった。
上司からの電話を無視し、うたた寝にふけっていると夢の中にマリコの姿が現れる――。
『死ぬからね わたし』
それはもしシイノに彼氏ができたことを想定した時のマリコの言葉だった。
なぜ今そんな言葉!?もっと他にいくらでもあるマリコの思い出なんて…
でもやはり夢うつつな頭に浮かぶのは、マリコが自傷行為している姿。
なぜマリコの幸せな思い出が浮かばないのか?苦痛にゆがむシイノ。
電車・バスを乗り継ぎ、ようやく”まりがおか岬”へ着いたシイノだったが、その刹那バイクに乗ったひったくり犯にリュックを奪われてしまう。
マリコの遺骨を抱えたまま道路に突っ伏してひったくり犯を呪っていたシイノに一人の青年が声をかける。
『大丈夫ですか』
青年は肩に釣り竿を背負い、手にはクーラーボックス。どうやら地元の釣り好き青年のようだった。
その場にあぐらをかき悪態を吐くシイノ。
『大丈夫にみえるかよっ』
『大丈夫に……見えますね…』
その飄々した青年に苛立ちを感じながらも、今起きたことを青年に吐き出すシイノ。
ふとマリコの手紙がリュックにあることを思い出すと、猪突猛進にひったくり犯が消えた方向へむかってかけだした。マリコの遺骨を置き去りにしたままに。
しかし、所詮バイクと人の足。その差は歴然だ。ひったくり犯を捕まえることはできなかった。
頭を抱え、もとの場所へもどってきたシイノ。その目に映ったのは、置き去にしていったマリコの遺骨と、それを守るように座る青年の姿だった。
戸惑い問いかけるシイノに青年が言う。
『放っといていいものじゃないでしょう、こういうのって』
そして思いがけない言葉をシイノにかけた。
『カネあります?』
『は?』
青年からの突然の問いかけに慌てるシイノだったが、青年はその手にくちゃくちゃの5,000円札を握らせる。
『今日それでしのいだらいいと思いますんで…』
見ず知らずの青年から突然お金を恵まれて戸惑うシイノだったが、背に腹は代えられぬとありがたく頂戴する。
お金を返すために青年に名前を問うシイノだったが、青年は
『名乗るほどの者じゃございません』
とその場から立ち去る。が、名前はバレていた。
その晚、シイノはそのお金を握りしめ、港にある酒場で酒をあおっていた。
人の情けで恵んでもらったカネで飲むことに気分を悪く感じながらも、やはり突然の親友の死からまだ日が浅い今、飲まなければやっていられないのだ。
酒がまわり朦朧とするシイノの隣にはマリコの姿があった。
『ねぇ、さっきの人優しかったねぇ』
微笑みながら問いかけるマリコ。しかしその腕には痛々しいほどの何本ものリストカットの痕。
結婚するならああいう人がいいといいながらも、どんな人でも自分を愛してくれる人ならばかまわないと話す幻のマリコ。だからこそマリコは自分を傷つけてしまっていたのに…。
『あんたにはあたしがいたでしょうが!』
激昂のあまりテーブルを叩いて立ち上がるシイノだったが、その悔しさや憤りに気づかない店の客達はシイノに話しかける。
あまりのしつこさに暴言を吐き、だんだんとマリコの記憶を思い出せなくなっている自分への腹立たしさでシイノは涙する。
豹変するシイノに戸惑いつつも心配する店の客に目もくれず、シイノは会計を済ますと店を後にした。
マリコの遺骨を抱えたまま、お金もなく泥酔したシイノは痴漢が出るといわれる場所にある浜辺のベンチで無防備にも眠りこんでしまう。
その様子を唖然として見つめる姿。それは、シイノに5,000円を恵んでくれた、あの青年の姿だった。
第4話『フリーフォール』
翌朝波の音に目覚めるシイノ。やはり見る夢はマリコの夢。
ぼやけた頭で海を見つめるシイノに突然話しかける男の声があった。
『タフなんですね』
驚くシイノ。振り返るとそこには、昨日の青年がシイノのそばで釣りをしている。
『困ってたら手を貸しますから…』
昨日と同じようにシイノを気遣う青年。
お金のことについてシイノは謝るが、あれは差し上げたものだからと、自分がそうしたかったからだと告げる。
何があってここに来たかわからないが、自棄になってはいけない、とシイノを諭す青年。
『ご自分のこと大事になさってください』
その優しい言葉に、シイノは過去に同じことをマリコに話したと独りごちる。
でも結局はどうにもならなかった。何もしてあげられなかった。
シイノは青年に別れを告げると、マリコとの約束の場所”まりがおか岬”へ向かった。
向かう最中のシイノはマリコとの過去を思い出していた。
それはマリコにDVをはたらいていた彼氏をシイノが追い払ったエピソードだ――。
フライパンを振り上げながら、必死にマリコの彼氏を追い払うシイノに対して、マリコは乾いた笑みをうかべていた。
そんなマリコの姿を見る度に、どんどんマリコのことがわからなくなっていったシイノ。
自分がマリコを理解できなくなることに不安と苦しみを抱えてはじめていたのだった。
そしてとうとうシイノは、マリコに感情ぶつけてしまう。
なぜなら、シイノが必死に追い払ったにもかかわらず、マリコがまたDV彼氏と会ったからだ。それだけでなく、マリコの左腕には包帯とギプスが巻かれていたのだ。
『こないだの彼がね 会いたいって言うから…』
『何ッッで会いに行っちゃうんだよ!!あんた感覚ぶっ壊れてンじゃねぇの…!?』
殺されていたかも知れない男にどうしてマリコは会いにいくの!?わたしの気持ちがわからないの!?
憤るシイノにマリコがはなった言葉は思いがけないものだった。
『そーだよ わたしぶっ壊れてるの。ぶっ壊れてるおまえが悪いって散々言われた』
わたしはただシイちゃんが心配して本気で怒ってくれるのが嬉しい…。
呆然とするシイノ。
本当なら自分を肯定して守って愛してもらえるべき相手に、否定され続けたマリコ。
自分の価値が見いだせないまま生きてきたマリコには、ただ自分を必要としてもらえる相手がいればそれがどんな相手であっても構わなかったのだ。
”まりがおか岬”に着いたシイノはマリコの遺骨を抱いたまま佇む。
『シイちゃんがいるってコトしか わたしに実感できるコトってないの』
『だったら…!!何であたしを置いてった…』
その場にくずおれるシイノ。せめて一緒に死んで欲しいと頼んで欲しかった…。
マリコの遺骨に未練を吐き出すシイノ。そこへ心配してシイノを追いかけてきた青年が追いつく。
勝手に自分を置いて死んでしまったマリコに憤っているシイノは、衝動的に柵を乗り越え自殺を企てる。慌てて止める青年。
もみ合う二人に突然助けを求める声が聞こえた。
声の方へと二人が振り向くと、そこには追われる女子学生と彼女を追うメットを被った痴漢の姿が!
その女子学生の逃げる姿が、シイノに助けを求めるマリコの姿に重なった。
咄嗟にマリコの遺骨の入った骨壺での痴漢の顔面をアタックするシイノ。見事ヒットするが、骨壺はシイノの手から離れ海へ――。
キラキラと舞いながら海へと飛び散るマリコの遺灰。
『シイちゃんの子どもになりたかったよ』
海の中で目を覚ますシイノ。その姿を見つめる青年。
『自分も半年前飛びました』青年が告げる。
彼もまた大切な人を亡くしこの場所で自殺を図っていたのだった。
『もういない人に会うには自分が生きているしかないんじゃないでしょうか…』
そしてシイノを、大丈夫に見えると励ます。
帰宅したシイノは、部屋のドアノブに紙袋がかかっていることに気づく。
中を見ると、そこにはマリコの家に置いてきてしまったシイノのパンプスと手紙があった。
キョウコさんが届けてくれたのだ。
部屋に入ったシイノは干されたままの洗濯物に気づく。先ほどまでの逃避行が嘘のような日常的な風景がそこにはあった。
日常に戻ったことを実感するシイノは、ふとキョウコから送られた手紙のことを思い出す。
そして中を開ける。とそこには――
『シイちゃんへ』
マリコからの最後の手紙が入っていた。
無言で手紙を読んだシイノは、最後にただ一言「……うん」と頷くとマリコの手紙に顔を埋めるのだった。
漫画『マイ・ブロークン・マリコ』読者の感想
では実際にこの漫画を読まれた読者はそのような感想をもったのでしょうか?
読者の感想をまとめてみましょう。
・読んだ時本当に衝撃だった。この種の関係描くのって百合というかロマンシスというか、女同士の関係と相性がいいのかなって個人的には思ったり
・原作読みました!!
世界観に惹き込まれてとても心に刺さる内容でした😢何回でも読み返してしまう素敵な作品です
・凄かった 目の前のことでいっぱいになってそれの為だけに動いて疲れてでも気持ちが疲れに勝ってるっていう感じが読んでてめっちゃ伝わってきて中身の詰まったひと時を過ごしたなって感じ
・感情ダダ漏れで主人公視点でしか語られて無かったけど色んな伏線がどう表現されるのか期待します
・名作 最後の手紙はなんで書いてあったんだろうは永遠のテーマになりそう
どの読者も、主人公・シイノの感情や躍動感を評価しているようです。
また主人公目線で描かれている原作が、映像ではどのように表現されるのか?
その表現方法にも注目が集まっていますね。
そして『マイ・ブロークン・マリコ』ファンが一番気になるのは、やはり最後の手紙ではないでしょうか?
手紙に対しても、読者が考察を繰り広げています。
・マイブロークンマリコの最後の手紙、内容がどんなものかっていうより「マリコがシイノに手紙を残していた」ってこと自体が大事で、なんていうかマリコは別に特別なことは書き残してなかったと思うんですよね。昔子供の頃にやりとりしてた『Dear シィ©』の延長というか。
・マイブロークンマリコおもしろかった〜最後の手紙の内容、人それぞれ違うことを想像するのでしょうけど、わたしは(いっしょにしんで)だった
原作の読者が考察した最後の手紙、映画化でも話題になりそうですね!
まとめ
いかがでしたか?今回は映画化が決定された『マイ・ブロークン・マリコ』のあらすじを結末までネタバレ考察してみました。
どのように映画化されるのか気になるところですが、やはり『マイ・ブロークン・マリコ』の見所といえば、主人公・シイノのやさぐれ感の表現ではないでしょうか?
そして永野芽郁さん演じるシイノを取り巻く様々なキャストも気になりますね!
まだ情報解禁されたばかりの映画『マイ・ブロークン・マリコ』。
今後の新しい情報にも注目していきたいですね!